山海楼・浜の牡蠣小屋を再開

真鶴の観光施設運営にも参入

https://www.townnews.co.jp/0103/2020/06/18/530805.html

本格中国料理を味わえる「山海楼」と、三陸産の牡蠣料理が人気の「浜の牡蠣小屋」が営業を再開した。創業20年の山海楼グループを束ねる新世紀商事の翁為栄(オン・ウイエイ)氏は「感染防止に向け、今まで以上に衛生面を強化しています。おいしい食事を心行くまでお楽しみください」と話す。

 同社は、真鶴岬のレストハウス「ケープ真鶴」の指定管理を真鶴町から受託し、4月から施設内の食堂を「美食広場」としてリニューアル。オーシャンビューのロケーションを生かした真鶴町の目玉施設として、同町の観光振興に協力する。

 中華をメーンにした定食類や、専用のセイロで豪快に蒸し上げる「牡蠣のカンカン焼き」、牡蠣フライ、牡蠣グラタンなど、横浜の店舗でも人気のメニューを取り揃える。真鶴の地魚を使った刺身定食などもあり、真鶴観光の魅力を食を通して発信。同施設はバーベキュー場としての需要も高いことから、「真鶴を起点とした新たな観光の核に位置付けたい」と意気込む。

日本に恩返しと社会貢献

 社会貢献活動にも力を入れている翁氏は、新型コロナウイルスの流行を受けて各所にマスクを寄贈しており、真鶴町や同町観光協会、タレントとしても活躍したゾマホン・ルフィンさんが理事を務めるベナン共和国の「IFE財団」などに計2万枚以上のマスクを贈った。各店舗で提供する牡蠣も、東日本大震災後で打撃を受けた三陸の漁業関係者を支援しようと現地から買い付けているものだ。

 ケープ真鶴の運営について、翁氏は「これまでお世話になった日本の方々に対する恩返しの気持ちを込め、少しでも社会貢献の力になれれば」と話している。

 ケープ真鶴は土産物店や貝類博物館も一体となった観光施設。大型駐車場も完備している。